2年保育の入園園児が減少し、3年保育の入園園児が増えました。
その変化に合わせて、2~3歳の子どもが対象だった未就園児教室は、
完全に2歳児向けになり、不特定多数で体操し制作遊びをする園開放事業から
親子で毎月複数回園に来る親子教室に変化していきました。
更に3年保育入園が増えて、どこの園でも親子教室をやるようになると、
親子教室は週1回程度で園に通う母子分離型のプレ幼稚園クラスへと変わっていき、
地域によっては、週3日以上通う2歳児ほぼ毎日クラスへと変わっていきました。
地域差がありますが、徐々に徐々に満3歳入園園児が各地で増えていき、
2歳から入園と同じように関わることができる幼稚園が増えていきました。
園開放事業は、2~3歳メイン対象だったのが、1~2歳対象へと変化し、
0~2歳の親子を対象とする子育て広場も増えました。
(一方で保育園入園のボリュームゾーンは1歳になっていきます。)
ここまでの変化は10年間くらいで起こった変化です。
そして、保育料無償化が始まり、幼稚園・こども園の満3歳入園希望者が激増し、
保育園に1歳から通う子も増えて、1~2歳でどこかの園に所属する子どもが増えました。
結果、幼稚園・こども園1号の3年保育入園が大きく減っています。
この変化はここ3~4年の変化です。
今後は、こども園だけでなく幼稚園も、2歳入園(法的には満3歳入園)を増やすために、
1歳児の未就園児教室や認可外保育所みたいなものをやるでしょう。
(実際にやっている園もあります。)
すごい変化ですよね。
この変化についていくのは本当にたいへんです。
しかし、この変化は時流ですから、抗うことができません。
いかに対応・適応していくかが必要ですから、多くの園が変化してきました。
しかし、変化してはいけないものもあります。
入園のタイミングがどれだけ低年齢化しようが、
運営体制が如何に女性の社会進出に対応した形(預り保育の長時間化等)になろうとも
あなたの園に入園する理由である「入園動機」は「教育」であることは変化してはいけません。
今後も、教育を柱とした園づくりがキーポイントになります。
(保育需要を満たす必要はありますので、そこは誤解なく)
入園のタイミングが1歳2歳であろうとも、
入園動機は「あなたの園の教育がいいから」であることです。
そのためには、0~2歳の子育て支援の内容は、親子でただ楽しむものではなく、
3~5歳の教育に繋がっていくものにしていく必要があります。
今までのような、園児募集の一環としての子育て支援ではなく、
3~5歳の教育に繋がっていく0~2歳の子育て支援活動です。
そして、あなたの園の子育て支援が
「3~5歳の教育につながっていくもの」であることを
保護者に理解してもらう必要もあります。
これからは、「0~2歳児親子向け子育て広場」を通した
子育て支援の内容と説明が重要になります。
0~2歳児の親子で来る子育て広場ですが、
年少・年中・年長と同様に、一つの学年として設定し、
3~5歳の幼児教育へのつながり=つまり進級として保護者が認識できるものに
進化させていくことです。
親子でただ遊ぶだけだった2歳児未就園児教室が、
入園を前提にしたプレ幼稚園クラスに進化したように、
0~1歳の子育て広場も進化させてほしいと思います。
そして園児募集のための未就園児活動は、
WEB・オンライン上がメインになっていくでしょう。
(WEB上で会員化して、オンラインを使って情報発信し、コミュニケーションを取ります。)
オンラインで情報を受け取っている親子が、
親子広場にやってきて、そのまま卒業まで進級していく道のりです。
園児募集のためではない、
3~5歳の教育につながっていく子育て支援を展開することで、
園児が集まってくる「ファンが集まる学園」になることができます。
※園児募集のために行う、ただ遊ぶだけの子育て支援では入園してきません。
ぜひ、これからの子育て支援とWEB/オンラインの活用方法を知ってほしいと思います。